(おことわり。正直に書くと不都合がありますので、本筋は保ちつつ、脚色しております。)
春は、出会いと別れの季節です。
10月頃に採用した短期雇用のアルバイトのオバちゃんについては、とても仕事のできる優秀の方であり人事担当者は延長雇用をお願いすべく考えていたようだ。
ところが、「人材の引き抜き」にあってしましい3月末に退職(契約満了)してしまった。
なので、4月からは、彼女が担っていた業務を僕が引受けざるを得ず、多忙だ。
他の職員への割り振りも打診するも、今でいう「子持ち様」であり、本来の自分仕事さえ滞っている状態であり、やっぱり無理で、結局は、僕の超過勤務が増すばかり。
それで、このアルバイトを引き抜いたところは、なんと「親組織」だ。
うちでの仕事ぶりが良好であったことが目に留まったようだ。
2,3か月前に親組織の者から、僕らのところに雑談のようにそれとなく探りの話があり、皆は彼女のことを高く評価しており「人柄もよくとても優秀な方です」と答えた。
後日、親組織から「今、職員募集中だから、彼女に是非とも応募するように言ってみてよ」とこれもまた、雑談のごとく話がやってきて、僕も雑談のごとく、彼女に伝え、そして応募するに至った。なんでも、親組織への応募に関しては他のルートからも彼女へは働きかけがあったそうだ。
当然、条件や待遇も親組織の方がよい。
雑談とは言え、僕らの彼女に対する人物評価も、親組織に伝わっている。
これは「とられたな!」と思ったし、現にそうなった。
一緒に働いていた人が栄転するのは嬉しい反面、後に残った僕らは、寂しさと大変さの中にあります。
嗚呼、早く、マッタリしたい。