上演が始まって、ふと気づいた。
本木雅弘と山﨑努の共演は、「おくり人」と同じだなと。
そして、やっぱり、イイ味だしているなぁと。
ふと、鑑賞が終わってからの感想が「おもしろかった」だった。そして、即、自分自身を恥じた。
これは、現実にあったことで、多くの生命が失われたという事実がある。だから「おもしろい」など、不謹慎だと強く思った。
だた、自己弁護するなら、「涙しそうになった」ことだ。
昭和天皇の決断や、当時の政治家の行動が、そして、戦没者の方々が、今日の礎となっている。
本当に、適当な言葉が見つからないくらいだ。とにかく、畏れ多いことだ。
ちょっと、脇道にそれるが、本当に重要なことを決めるのには、「ルール」や「決まり」といったものは、破られるものではないのだろうか?どうも、歴史が証明しているような気がしてならない。一種の「騙し討ち」みたいなこと。
結局は、当時のルールが、時流に対応できないのに、かたくなに守ろうとしてる。そもそも「ルール」とは何のためにあるのだろう?
この映画では、「ルール」をできるだけ守るため、阿南大臣がとぼけ、全権を持っている昭和天皇が動くしかなかったのか?
内容とは、離れるが、鑑賞者が気になった。ざっと見渡して、平成生まれと思われる方々は皆無であった。
無関心も恐ろしい。