先日、職場で僕の近くの席の女性が呟いた。
「あの人、今度初盆だね。もう亡くなっているんだけど、あっちでは元気にしてんのかな」
「あの人」と僕とは、面識は無い。
僕が4月に赴任したときは、「あの人」がいなくなった理由は職員の誰もが語らず(そういう雰囲気)、だた仕事上、ある程度知っておく必要があり、ちょっと踏み込んで聞いてみたらそれとなく教えてくれた。
「自死」とのことで、原因は、結婚生活にあるらしいとのこと。
「あの人」は男性で、控え目な方で、婚姻後、2か月を経過する前に亡くなったらしい。
結婚生活をスタートし、急激に精神的に衰弱していく彼に対して、周囲は心配し相談に乗っていたようだが、結果的に最悪の結果となってしまったようだ。
こういった婚姻直後の悲しい出来事を耳にするのは、2度目だ。
以前は、女性の方だったな。
結婚は必ずしも「幸せ」ではないとしみじみと思う。
正直、この制度が価値が僕にはわからなくなってきている。
本来は子供をもうけ育てていって家を守るという儀式というか制度なのだろうか?
近年、少子化対策が国家的な課題となっているけど、「婚姻」という制度にとらわれないあり方も検討した方がよいと思う(絶対に無理だと思うけど)。
最近、その昔、清純派なんて呼ばれていた女優さんがスキャンダルがらみで離婚されましたが、旧態依然の価値観をぶっ壊してくれているようで、ちょっと心に響いてしまった。
生きていく上では、精神的な図太さと、タフさが必要なんだろうなと思う。
合掌