新型コロナウイルス感染症は、拡がり始めてからもう1年くらい経とうとしている。
思うんですけど、これは、どうやっても拡がりを阻止することはできないと。
梅毒だって、エイズだって、はしかだって、インフルエンザだって根絶には至っていない。
蔓延を緩やかにするのがせいぜいではないだろうか?
今のところ、僕は、「だだの風邪」程度に思っている。
問題は、罹患したときに、周囲に与える迷惑の度合いがとてつもなく大きくなってしまっていることだ。
政府に言われたとおりに対応して罹患したのと、何もしないで罹患したのでは、意味合いが凄く違ってくる。
「責任」問題なんてものまで生じてくる。
もうこうなると、新型コロナウイルスよりもヒトの方がよっぽど、恐ろしい。
それに、散々、世間一般に脅かされているから「だだの風邪」程度に思っていても、もし罹患したら凄く狼狽え慌てふためくことが目に見えているから、本音とは別に、とても適切に真面目に対応はしている(手洗い、マスク着用、三密の回避など)。
もし、10年くらい前に、このウイルスが流行していたらどうなっただろうか?
たぶん、あんまり騒ぎにならなかったのではないかと思っている。
僕自身、そのころは、年に2回程度、風邪をひいて医療機関で受診したけど、「検査」をされたことは無かったと記憶している。
そのときどきの医者は、3分から5分程度の診察をして、注射して薬を出してもらった程度だった。
「ただの風邪だね」なんてお言葉をもらったものだった。
その出してもらった薬もあんまり効かず、薬を使いきった後に、市販薬を飲んだら、こっちの方が効いたなんてこともあった。
ところが、5年くらい前、軽い風邪をひいたとき当時の勤務していた上司から、医療機関で検査をしてくるように指示された。
万が一、インフルエンザだった場合、他の職員やお客様にうつすとたいへんなことになるからだ。
そして医療機関へ行ったら、診察した医師から、症状からして「明らかに軽く、検査を要しない」旨を言われたが、事情を話したら、困惑しつつ、検査をしてくれた。そして、「とにかく、検査と、罹患していないことの証明を求める患者が多くて、多くて・・・」と困ったようにぼやいていたのが凄く印象的だった。
なんか、世界中の社会全体が神経質になってしまっているように感じる。
だいたい、40歳を過ぎると「普通の風邪」で亡くなる方もちらほら出てくる。
10年以上前になるけど、知人の兄で、子どもの学校行事に、風邪をこらえて参加したら、病状が悪化して亡くなったという方もいる。
元同僚の家族の方で50歳代後半で、地区の役員をやっていて風邪を我慢して、無理して会合に出席したら、これもまた病状が悪化して亡くなった方もいる。新聞の訃報記事を注意深くみていると若くして「風邪」で亡くなった方もたまに出てくる。
「新型コロナウイルス」だろうと「ただの風邪」だろうと、命を落とす危険があることには違いがないのだ(統計的なデータを見てみたい興味を覚える)。
とにかく、どっちにも罹患したくはない!
世界中の社会全体でここまで騒ぎが大きくなってしまったのだから、みんな精神的に疲れてうんざりして、なげやりになるまで付き合っていくしかないのなぁ、なんて思っている。(「病は気から」なんて御呪いは通じなくなってしまったような感じがする。)
さて、その頃、政治経済は、どうなっているのだろうか?
ボロボロだろうな。
つまるところ、一番、怖いのは、ヒト(人間関係)だと思う。