もうかれこれ20年前、精神科のクリニックで用務員的な業務と、ちょっとした事務仕事をしていた。
その前に勤めていた建設関係の職場の上司を介して斡旋されたというか、命じられてのものだった。
そこには、常勤の2人の医師がいて、30歳代前半の若い医師は、わがままし放題という感じで驚いた。
看護職などの医療スタッフが言うには、「まだマシな方だよ、医者にはもっと強烈な方がいっぱいいるよ」と。
医療業界を知らない僕にとっては、驚きの連続だった。そして羨ましかった。
それから、税務署に対して、「税金が高すぎる、なんとかして安くしろ!」と怒鳴っていたあなたは、笑えたし、格好良かった。
経済的には潤っていたらしいけど、育った家庭環境が一般的ではないということで、少しひねくれておられた。
そんなあなたが、自分の城を持ちこれからというときに不治の病に罹られたと知って気になっていた。
不治の病といっても、うまく付き合っていけば、長く生きられてるということで、なんとかやっていけるのではと思ってはいたが。
50歳代前半で旅立たれてしまった。
貴重な思い出をありがとうございます。
ご冥福をお祈りいたします。