数日前、突然、僕の職場に昔の上司が現れた。
僕以外にも知人がいるらしく、主目的が、僕に会いに訪れたのかどうかは不明だ。
偶然、同じ職場に僕が勤務していただけなのかもしれない。
お会いして感じたことは、元気そうであり約13年の月日を経ていることもあり相応の老いはあるものの、さほど変わらぬお姿だった。
お世話になった方でもあり、少しご様子を伺うことにしたら、とにかく誰かに話を聞いてもらいたかったらしく、一方的に話をされ、僕は、傾聴するほかなかった。
特に病気のことは、熱心に話され、なんでも、約10年前にステージ4の癌を患い本人に病名が告知されることなく手術されることになったものの、手術日の近くになって医者の都合で転院させられ、転院先の医師がたいへん良い医師で手術は成功し、こうして現在まで生きているんだとのこと。
それで、結論とすれば、人生なんて「運」だ。とのこと。(そんなの、当たり前だよ)
そして、癌といっても、薬さえ合えば経済的には負担は大きいものの、それなりに暮らしていけるとのこと。
なんか、話の内容は盛ってあるような気がしないでもないが、さんざんお話をされ、話のネタが尽きたらスッキリして帰って行かれた。
齢70を過ぎて、今後どうなるかわからないので、会える友人、知人を訪問されているようだ。
お世話になった方で、お礼もできずにお亡くなりになられた方も多い中で、こうしてお会いできてよかったです(アポなしは困りますが、もしアポがあったら、僕も暇がなく面会は断ったと思います。ある程度の強引さも必要なのかとも感じました)。
僕自身の、10年後、20年後の将来の過ごし方について、思いめぐらせてしまう出来事でした。